国家海洋局が公表した「2014年全国海水利用報告」によると、2014年末時点で中国の海水淡水化工事はすでに112件が完了し、1日に92万6900トンの水を生み出している。8月6日、新華網が伝えた。
全国海水淡水化工事は水資源が不足している沿海都市や島を中心とした9の省・区・市で行われている。天津、河北、山東省など電力、鉄鋼用水の消費が多い北部では工業用水を確保するために、浙江、福建、海南など南部では生活用水の確保を目的としている。
現時点で、工業用水用の海水淡水化規模は1日58万7300トンで、生活用水の規模は1日33万9400トンとなっている。海水の直接利用分野では、昨年は沿海の原発、火力発電などの冷却に幅広く応用されている。