--知事は今月2~7日に中国・四川省とシンガポールを訪問し、市場を視察した。国際総合戦略を策定する上で得た成果は
「シンガポールで日本からの食品輸入はワイン、日本酒など需要の3%程度だが、6~8%に拡大する余地があると聞いた。山梨の農産物の輸出は1000万円程度で、香港、台湾とは1桁以上違う。しかし、シンガポールには多くの富裕層がいて、現地の日系資本と連携し、努力次第で拡大の可能性は十分にあると理解した。物流が日本は空輸が中心だが、船便テストを果樹試験場が中心となってやっている。スエズ運河を経由したスペイン産桃は1週間かけてシンガポールで入荷していると現地バイヤーから教えられた。船便実験がうまくいくと、販売コストが下がり購買層が広がる。相手のニーズをきっちりと確認することが大切と改めて感じた」
--富士山の入山料徴収が低調だが、新たな対応策、来年度に向けた考えは
「徴収員を増員したり積極的に声をかけたりということ以外のことをすると、何が問題なのかということが事象としてぼやける可能性がある。(夏山期間の)9月上旬まであと20日ほど。節目節目で分析評価しているが、全体像を見て来年以降のことを考えたい」