中国インターネット協会のエレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)活動委員会発足会議と、eスポーツ業界のサミット「eスポーツとスマート経済」が2日午後、北京の清華大学で開催され、eスポーツ活動委員会の職能や活動内容が発表された。人民日報が伝えた。
同委員会は今後、主管当局と連携して、eスポーツ業界の管理の規範化を強化し、eスポーツ教育産業と国家教育戦略を融合させ、中国のeスポーツ業界が健全、かつ持続的に発展するよう牽引し、スマート都市のインフラ建設のために前倒しでサービスを提供していく。
また、業界の資源を統合し、eスポーツ業界の各企業・事業機関が関連の活動を展開するよう結束させ、業界の統計や調査報告を発表し、海外の業界との交流と協力を展開し、国際的なeスポーツ政策、規範、基準制定などの国際的な活動に参加する。
中国インターネット協会の宋茂恩・副事務局長は、「eスポーツ産業は中国内で一定規模にまで拡大しており、大きな経済効果を挙げている。現在、中国国内のeスポーツ産業の商業化とグローバル化がすでに議事日程に組み入れられ、eスポーツの導入と海外進出が促進されている」と説明する。
2016年に中国教育部(省)が「eスポーツと管理」を高等職業学校の専攻学科に盛り込んで以降、eスポーツの専門人材育成が正式に高等教育に盛り込まれている。18年にインドネシア・ジャカルタで開催されたアジア競技大会において、eスポーツが初めてデモンストレーション競技として実施され、中国が最初の金メダルを獲得した。同大会で、中国は金メダル2枚、銀メダル1枚の好成績を収めた。
「中国eスポーツ業界発展報告2018」によると、17年、中国のeスポーツの競技人口は2億5000万人で、世界の競技人口の半数以上を占め、その市場は50億元(1元は約16.7円)以上の規模に達し、急成長している。また、eスポーツに興味を持つ人の32.6%がeスポーツに従事する意向を示し、保護者の4分の1が子供がeスポーツに従事することを「支持する」と答えた。